ギプス患者に寄り添う情報サイト「快適ギプス生活」を公開　－水濡れ・臭い・汚れなどの困りごとを軽減－

医療・福祉・健康の分野でベストケアを創造するアルケア株式会社（本社：東京都墨田区、代表取締役社長：鈴木輝重、以下｢アルケア｣）は、2016年に開設したWebサイト「快適ギプス生活」をリニューアルし、骨折・捻挫などによりギプス固定をしている患者さんの不便を軽減し、生活の手助けとなる情報や商品を紹介する特設サイトとして公開しました。
また、整形外科医の方々にご利用いただける「ギプス生活サポートサイト」を新たに開設しました。ギプスに関する「指導箋」^※1をダウンロード・印刷し、患者さんへご提供いただくことができます。
アルケアは整形外科医の方々とともに、ギプス生活を送る患者さんの不便を解消し、治療の満足度を高めるサポートをしてまいります。

※1　医療従事者から患者さんへ説明・情報提供を支援するツール

高齢者だけでなく、子どもにも多い骨折　コロナ禍の外出自粛でさらに増加の可能性

骨折は65歳以上の高齢者に多く、全体の約69％をしめています。また、小・中・高校生を中心とした年代の子ども（5～19歳）も全体の約13％で、とくに10～14歳の子どもに多く発生しています^※2。平成14年以降、推定患者数は調査回ごとに増加傾向となっています^※3。
さらに、新型コロナウイルス感染症による外出自粛で、「つまづきやすくなった」「階段が昇りづらくなった」「速く歩けない」と感じた方が、70代で30％、80代以降は40％を超えているとの調査結果^※4もあります。コロナ禍による運動機能の低下から、骨折する方の増加が懸念されます。

※2　厚生労働省　平成29年患者調査「閲覧第４表　推計患者数，性・年齢階級×傷病　小分類別」より算出
※3　厚生労働省　平成29年患者調査「統計表２　推計患者数，総数－入院－外来・年次・傷病大分類別」平成14年～平成29年
※4　JOCAコロナ自粛後の身体変化に関するアンケート調査結果

ギプスを巻く患者さんは年間約200万人　ギプス固定中、8割以上の方が困りごとの対処を必要としています

骨折や捻挫をした場合は、ギプス固定などで治療をします。外来や入院時でギプスを巻く患者さんは、年間約200万人^※5と推定されています。日常生活では、さまざまな不便が生じており、自宅では入浴時が最も多く、「水濡れ」「臭い」「汚れ」といった困りごとが発生しています。また、屋外では、歩行時などに「重さ」「汚れ」「見た目」に困っています。
この困りごとに対し83％もの方が、ギプスにタオルやビニールを巻いて苦労して対処したり、対処はせず水濡れ・汚れ・重さなどを我慢されたりしています（下図）。

※5　厚生労働省　第５回NDBオープンデータ（平成30年4月～平成31年3月診療分）　J処置　外来・入院より算出

【ギプス患者さん300名のアンケート調査】

ギプス患者さん300名のアンケート調査結果

WEB定量調査　男性172名・女性128名／16～79歳（平均年齢38.6歳）／直近１年以内に一週間以上ギプスを装着していた人対象（2016年）

患者さんのギプス生活をサポートする新しい情報サイトを公開

アルケアは、国産初のギプス包帯の開発・製造に成功して以来、数々のギプス製品を販売してきました。しかし、多くのギプス患者さんが不便な生活を強いられていることを目の当たりにし、患者さんはギプス生活のサポートとなる情報を必要としていると考えました。このたび公開した医師向け情報サイト「ギプス生活サポートサイト」では、ギプス生活に関する指導箋をダウンロード、印刷しギプス処置後の患者さんにお渡しいただくことが可能です。また、リニューアル公開した患者さん向け情報サイト「快適ギプス生活」は、ギプス生活で困りごとが生じている患者さんに、少しでも快適に生活していただけるよう、ギプス治療の目的をはじめ、ギプス生活の困りごとへの対処方法、注意点に関するコンテンツを新たに掲載しております。
骨折の治療だけでなく、ギプス固定中の日常生活を含めた情報が患者さんに伝わることで、医師・患者さん双方にとって満足度の高いギプス治療の実現をサポートいたします。

患者さんのギプス生活をサポート