アルケア株式会社(本社:東京都墨田区、代表取締役社長:伊藤 克己、以下「アルケア」)は、「心のバリアフリー」に対する意識啓発などに取り組む東京都「心のバリアフリー」サポート企業※1として令和4年度第2期に登録されたことに続き、令和5年度東京都「心のバリアフリー」好事例企業※210社中の1社として決定し、東京都福祉局の企業連携事業サイトに取り組み事例が公表※3されましたのでお知らせします。オストメイト当事者などが安心して外出できるための情報発信や啓発活動などが評価を受けました。
好事例企業公表ページ https://kokorobf-support.tokyo/koujirei/index.html
アルケアの事例(PDF) https://kokorobf-support.tokyo/assets/pdf/r5/ninteiR5_alcare.pdf
ニュースリリース
2024年3月25日
令和5年度 東京都「心のバリアフリー」好事例企業に決定 60年近くオストメイトと共に歩み、提供してきた製品・情報・サービスや 障害を抱える社員自身による啓発活動が評価を受けました
アルケアの「心のバリアフリー」に関する取り組み
1.多様な社員が働きやすい勤務体制や環境整備と、全社員の「心のバリアフリー」に向けた社内講演を実施
障害者雇用については、障害や疾患に伴う本人の就労についての希望を確認し、就業規程に基づき、在宅勤務や、公共交通機関のピーク時間帯を避けた時差勤務や短時間勤務制度の活用、または通勤方法とするなど、働きやすい環境整備をしています。さらに、2022年より10月を「障害の理解を深める月間」とし、障害を抱える社員自身が日常生活や必要なサポート(声掛け、介助方法)について、社員に向けて講演を行っています。2023年は、アルケアの事業領域の一つであるオストミーケアをテーマとし、オストメイト※4である社員と脳性麻痺の障害を持つ車いす陸上競技のパラアスリート社員が対談形式で講演会を行いました。8割以上の参加者の意識変容につながり、事業部員はもちろんのこと、全社でオストメイトについての理解を深める機会となりました。
2.オストメイトが自分らしいあしたを実現するための製品・情報・サービスの展開と、社会全体の理解を促進する啓発活動を実施
国立がんセンターの看護婦長(当時)からの「日本の患者さんのために、国産の粘着装具を作ってほしい」という要請により、1965年に国産初のストーマ装具「ラパック」を開発・発売して以来、約60年にわたりストーマケアで必要とするストーマ装具だけでなく、日常生活をサポートする製品やサービスをカタチにして事業を展開しています。オストメイトが社会生活に向け一歩踏み出すきっかけ作りを目指し、1976年創刊の「明るいくらしの会ニュース」の想いを引き継いだオストメイト向け情報誌「向日葵(ひまわり)」を2020年から年2回発行し、ストーマケアのほか食事・旅行・スポーツ・災害対策の情報などを提供しています。
また、2019年12月には、旅行代理店と連携した温泉ツアーを実施。障害者差別解消法が改正施行される本年4月1日には第2回となるツアーを企画しております。自社製品のオストメイトに快適な入浴をサポートするストーマ装具を覆うための入浴用シール(目隠し機能・防水機能)を使った温泉大浴場での入浴体験によって、公衆浴場での入浴のためらいが自信に変わるよう、共に取り組んでまいります。
一方で、オストメイトが社会に一歩踏み出すためには、ご本人の勇気だけではなく、オストメイトの社会的認知の拡大が不可欠であると考えています。防災の日をきっかけとしたオストメイトの災害対策などのニュースリリースを通じて、社会への啓発活動を行っています。オストメイトについての社会全体の理解が進み、必要なサポートができるようになることで、誰もが自分らしく生きられる社会が実現できることを目指しています。
「心のバリアフリー」を推進し、自分らしく健やかに生きられる社会の実現を目指す
アルケアにおいて「心のバリアフリー実践のための3つのステップ※5」は、ケアをする人・ケアを受ける人の潜在的なニーズを察知して磨き抜かれた製品・情報・サービスを提供し、ケアの可能性を豊かにしていくという企業の活動そのものです。例えばオストミーケア事業では、オストメイトとの接点を大切にしており、その接点へ寄せられたお声をオストミーケア事業以外の社員にも社内SNSで共有することで、オストメイトではない社員が「ストーマのある生活」を実感し、バリアを理解することにつなげています。
また、手術前後、現在、介護など時期ごとのお困りごとをオストメイトに深くインタビューするとともに、介護にあたるご家族などオストメイトご本人以外でケアをされる方の声もお聞きするなど、コミュニケーションをとっています。このような活動から、適切な配慮を行うべきポイントを見極め、オストメイトが生涯にわたって自由に安心して生活を送っていただける製品・情報・サービスの開発に活かしています。
アルケア株式会社について
1953年に国産初の石膏ギプス包帯「スピードギプス」の開発・製造に成功し、1955年に創業しました。ケアをする人・ケアを受ける人の双方にとって「親切な製品をつくる」という創業当時の想いはそのままに、現在は予防から社会復帰にいたるまで、ケアをプロセス視点で捉え、整形外科領域、褥瘡・創傷領域、ストーマ領域、看護領域の4つの専門領域で事業を展開しています。「ケアすることの可能性をもっと豊かに。ケアを受けることをもっと前向きに。」アルケアは、そんな明日の形を見据えて、磨きぬいた製品や情報、サービスを社会の隅々にまで広げてゆきます。