アルケア株式会社(本社:東京都墨田区、代表取締役社長:伊藤 克己、以下「アルケア」)は、オストメイト※1向けのストーマ装具用排出口拭き取りシート〈デイリーデオワイプ〉を2024年6月4日に発売することをお知らせいたします。〈デイリーデオワイプ〉は、シキボウ株式会社が開発した消臭技術「デオマジック」を配合した日本製紙クレシア株式会社の介護用ウェットシートをオストメイト仕様に企画した製品です。
アルケアは、創業以来「親切な製品をつくること」を志し、ケアをする人・ケアを受ける人の潜在的なニーズを察知して磨き抜かれた製品・情報・サービスを提供し、ケアの可能性を豊かにしていく「ベストケア」創造企業です。アルケアのストーマ領域では、国産初かつ唯一のストーマ装具※2メーカーとして、「オストメイトと共に歩み、自分らしいあしたを実現する」というミッションの実現を目指し、ストーマケアで必要とするストーマ装具だけでなく、日常生活をサポートする製品やサービスをカタチにして事業を展開しています。
ニュースリリース
2024年6月 4日
ストーマ装具用排出口拭き取りシート〈デイリーデオワイプ〉を新発売
オストメイト向けの排泄ケア用品を新提案、香り付きのトイレに流せるシートで気持ちまでスッキリに
発売に至った背景
オストメイトのお悩みの上位にある「ニオイ」の課題解決をサポートし、排泄ケア※3で気持ちまで「スッキリ」に
オストメイトは、身体内部の機能に障害がある内部障害に該当し、国内に約23万人いらっしゃいます。ストーマ(人工肛門・人工膀胱)は腹部に位置するため、外見だけではオストメイトであることはわかりませんが、排泄ケアのために入浴や就寝時などを含めて常にお腹にストーマ装具を装着する必要があります。オストメイトの方々のお悩みはさまざまですが、その一つに「ニオイ」が挙げられます※4。そのなかでも「排泄処理時、ストーマ装具の排出口から排泄物を拭き取る際にニオイが気になる」というお悩みについては、排泄ケア用品に消臭効果や香り付きのものがあれば解決できるのではないかと考えました。また、モニター調査※5では、80%のオストメイトがストーマ装具の排出口の拭き取りにトイレットペーパーを使用しているという結果があり、使用後はそのままトイレに流せる機能も兼ね備えている必要がありました。そこで、排泄処理時のニオイや手間のストレスを軽減し、排出口がキレイになることで気持ちも「スッキリ」していただけるよう、トイレに流せる香り付きのストーマ装具用排出口拭き取りシート〈デイリーデオワイプ〉の発売に至りました。
商品特長
商品担当者のコメント(オストミーケア事業本部 オストミーケアマーケティンググループ 菱沼 正幸)
ストーマ装具の排出口拭き取り方法は個人差がありますが、排出口をキレイに拭き取りたい思いは皆さん同じだと思います。そこで、排出口の拭き取りにかかる時間の短縮やニオイへの不安が軽減し、排出口がキレイになることで、スッキリとした気持ちになってもらいたいという思いで、デイリーデオワイプを発売しました。また、ストーマ装具を適切に装着した場合、便や尿など排泄物のニオイが周囲に漏れることはありませんが、長距離の移動や乗り物の中などで周囲にニオイが漏れているのではないかという不安を感じている方も多くいらっしゃるため、私たちアルケアは、国内唯一のストーマ装具メーカーとしてオストメイトについての社会的認知と理解を進めていくことで、オストメイトの方々のニオイへの不安が軽減し、外出や旅行に前向きになっていただけることを目指しています。
日本製紙クレシア株式会社について https://crecia.co.jp
1964年に日本ではじめてティシューペーパー、94年にナプキンタイプの軽失禁商品を発売したパイオニアメーカーとして、市場を開拓してきました。また、プロフェッショナル向けのワイパー製品の市場も牽引。さらには高齢化社会のニーズに対応したヘルスケア事業に参入し、2015年には世界で初めて実用化に成功した「機能性セルロースナノファイバー」を採用した抗菌・消臭シートを使った介護・軽失禁用製品も製造・販売しています。これまでもこれからも、より清潔で快適な暮らしに貢献する「衛生」に拘ったモノづくりをしております。
オストメイトと共に歩み、自分らしいあしたを実現する
アルケアは、1965年に国立がんセンターの看護婦長(当時)からの要請により国産初のストーマ装具「ラパック」を開発しました。そこから約60年、オストメイトがストーマケアで必要とするストーマ装具だけでなく、ストーマ造設前と変わらない日常生活を送っていただくためのケア用品や生活支援用品(肌着や入浴用品など)のラインアップの拡充やストーマのある生活に役立つ情報・サービスの提供の強化を図っております。
「オストメイトの方に、生涯にわたって自由に安心して生活を送っていただきたい」という想いから、アルケアのストーマ領域では、あらたに「オストメイトと共に歩み、自分らしいあしたを実現する」をミッションに掲げました。オストメイトは、がんを含めたさまざまな病気や事故などによるストーマ造設とともに、ストーマのある生活をスタートします。同時に、それはオストメイトのご家族にとってもストーマのある生活が始まることを意味します。ストーマケアに関わる医療従事者、ストーマ装具販売店、そして私たちメーカーもそれぞれの立場からそれぞれの「ストーマのある生活」に深く関わり寄り添っていきます。
アルケアは、オストメイトと共に歩むことを通じて「今日よりも、明日をよくしたいと思っているケアをする人とケアを受ける人」を支えられるよう、製品・情報・サービスを研ぎ澄まし、ストーマに関わる全ての人が自分らしくいられる社会の実現を目指します。
アルケア株式会社について
1953年に国産初の石膏ギプス包帯「スピードギプス」の開発・製造に成功し、1955年に創業しました。ケアをする人・ケアを受ける人の双方にとって「親切な製品をつくる」という創業当時の想いはそのままに、現在は予防から社会復帰にいたるまで、ケアをプロセス視点で捉え、整形外科領域、褥瘡・創傷領域、ストーマ領域、看護領域の4つの専門領域で事業を展開しています。「ケアすることの可能性をもっと豊かに。ケアを受けることをもっと前向きに。」アルケアは、そんな明日の形を見据えて、磨きぬいた製品や情報、サービスを社会の隅々にまで広げてゆきます。また、2015年からパラアスリートを雇用し、デュアルキャリア(競技と仕事の両立)を実現できるようサポートしています。未来を担う子どもたちなどに向けて、全国でパラアスリートによる講演活動を継続し、誰もが自分らしく健やかに生きられる医療福祉社会の実現を目指しています。(令和4年度第2期 心のバリアフリーサポート登録企業および令和5年度東京都「心のバリアフリー」好事例企業)