座長 田中 秀子 先生
日本創傷・オストミー・失禁管理学会理事長/淑徳大学教授
ニュースリリース
2021年6月22日
第30回日本創傷・オストミー・失禁管理学会学術集会
The 9th Asia Pacific Enterostomal Therapy Nurse Association Conference (APETNA)
共催セミナーと特設サイトによるWeb展示のお知らせ
医療・福祉・健康の分野でベストケアを創造するアルケア株式会社(本社:東京都墨田区、代表取締役社長:鈴木輝重、以下「アルケア」)は、2021年7月3日(土)~5日(月)にWeb開催、7月6日(火)~30日(金)にオンデマンド配信される第30回日本創傷・オストミー・失禁管理学会学術集会と、同時開催となるThe 9th Asia Pacific Enterostomal Therapy Nurse Association Conferenceにダイヤモンドステータスとして協賛し、共催セミナーと特設サイトによるWeb展示を行います。
創傷・褥瘡領域、ストーマ領域で事業を展開するアルケアは、日本創傷・オストミー・失禁管理学会の前身である日本ET協会の設立当時から支援をしておりました。今後もこの領域の医療関係者の方々とともに歩み、医療現場の治療やケア、学術活動に貢献してまいります。
第30回日本創傷・オストミー・失禁管理学会学術集会について
第30回日本創傷・オストミー・失禁管理学会学術集会は、真田 弘美 先生(東京大学大学院医学系研究科 老年看護学/創傷看護学分野 教授 グローバルナーシングリサーチセンター センター長)が学術集会長を務めています。第30回の節目となる今回は「次世代WOCマネジメントを体感する:サイエンスとアートの融合」をテーマに開催されます。また、アジア太平洋地域の創傷・オストミー・失禁管理領域の学問の発展と臨床実践の質向上を目指す国際学会であるThe 9th Asia Pacific Enterostomal Therapy Nurse Association Conference(APETNA)が同時開催されます。Barbara Braden 先生を招聘した30周年記念講演会をはじめ、海外の著名な先生方による特別講演やシンポジウム、教育講演、ワークショップなど数多くのプログラムが予定されています。
新型コロナウイルスの感染拡大により、形式はWeb開催となりましたが、世界中から集まる医師や看護師の方々と次世代の創傷・オストミー・失禁管理領域の看護について語り合う場を目指されています。
- 学会公式サイト : https://site2.convention.co.jp/jwocm-apetna2021/ja/
- 学会日程・プログラム : https://site2.convention.co.jp/jwocm-apetna2021/ja/program/
共催セミナー概要
アルケアは、学会会期中に共催セミナーを実施します。オンデマンド配信により、会期中ご都合の良いときにご覧いただけます。
共催セミナー3 「皮膚バリア機能向上への戦略的アプローチ」
会期 オンデマンド配信:2021年7月3日(土)~7月30日(金)
会場 Web開催
講演1 ドライスキンケアにおけるセラミドの重要性
演者 宮地 良樹 先生
静岡社会健康医学大学院大学学長/京都大学名誉教授
講演2 X線解析で分かった!セラミドのラメラ構造と皮膚状態
演者 渡邊 亮太 氏
アルケア株式会社 ウンド&ナーシングケア設計開発部
共催セミナー4 「ストーマ周囲皮膚をいかに守るか~日本・中国でのセラミド入り皮膚保護剤の評価~」
会期 オンデマンド配信:2021年7月3日(土)~7月30日(金)
会場 Web開催
座長 上出 良一 先生
医療法人社団東京慈光会 ひふのクリニック人形町 院長
講演1 皮膚バリア機能とストーマ周囲の皮膚環境
演者 上出 良一 先生
医療法人社団東京慈光会 ひふのクリニック人形町 院長
講演2 中国におけるセラミド入り皮膚保護剤の評価
演者 鄭 美春 先生
広州中山大学附属腫瘍病院 皮膚・排泄ケア認定看護師
講演3 日本におけるセラミド入り皮膚保護剤の評価
演者 江川 安紀子 先生
東京慈恵会医科大学附属病院 皮膚・排泄ケア認定看護師
「あなたのそばにアルケアの『ワザ』」 をテーマとしたWeb展示
アルケアの持つ「技」をテーマごとに紹介する特設サイトを開設します。学会公式サイト内の企業展示ページのリンクボタンもしくは、2次元コードをスマートフォンで読み取ることにより、アクセスいただけます。
商品を支えるアルケアの「技術」
技術ブランド紹介:医療の課題を解決する「ワザ」
ドレッシング材などに採用している、シリコーンを用い皮膚への密着による固定と低剥離刺激を両立した技術「マイルドピールテクノロジー」、ダメージを受けやすい皮膚のためのスキンケア「リモイス」、サージカルテープで活用している、乳化技術により皮膚へのやさしさを追求する粘着技術「エマルションテクノロジー」、3つのアルケアの技術を動画で紹介しています。
アルケア初!バーチャル工場見学
アルケア千葉工場紹介:安心して使用できる厳格な品質管理の「ワザ」
千葉県のアルケア自社工場で製造している、ストーマ装具やドレッシング材ができるまでの工程、品質検査について、実際の工場見学のようにWeb上でご覧いただけます。新型コロナウイルス感染症への徹底した感染防止策も紹介しています。
ウンドケア、ナーシングケア、オストミーケア商品の情報を掲載
商品紹介:顧客の声を商品にする「ワザ」
アルケアのウンドケア商品(ドレッシング材)、ナーシングケア商品(スキンケア用品・サージカルテープ)、オストミーケア商品(消臭用品・オストメイト用腹帯・肌着)を紹介しています。「アルケアの好きな商品」をアンケートから投稿いただいた方にノベルティをプレゼントいたします。
アルケアがお手伝いできる勉強会や商品の選び方・使い方ツールを公開
サービス紹介:安心して使い続けられるサポート体制の「ワザ」
予防的スキンケアワークショップ、褥瘡予防のためのポジショニング院内勉強会、ストーマケアWebセミナーなど5つの勉強会についてご案内しています。また、商品の選び方・使い方に関するポケットガイドや、医療関係者向け情報誌「アルメディア」をご紹介しています。
上記のほか、新型コロナウイルス感染症による未曽有の状況下で患者さんの治療・ケアにあたられている医療関係者のみなさまへ代表取締役社長 鈴木 輝重から感謝のメッセージ、私たちアルケアが約束すること「つなぐ手あて、ひらくケア。」を紹介する動画、アルケアが共催するセミナーについて、特設サイトで紹介しています。
創傷ケア、ストーマケア、スキンケア領域におけるアルケアの歩み
アルケアはやさしさや想いを大きな力に、ベストケア創造企業として、患者さんのこころに響く手あてをつなぎ、新たなケアをひらいていきます。予防から社会復帰にいたるまで、ケアをプロセス視点で捉え、4つの専門領域で事業を展開しています。本学術集会でのアルケアの事業領域は、創傷・褥瘡、ストーマ、看護(スキンケア)領域です。
主な沿革
1965年 国立がんセンターの要請で、国産初の人工肛門用装具「ラパック」を開発 ... (1)
1973年 国産初の皮膚保護剤「カラヤディスク」を発売
1974年 ストーマ製品の直接販売窓口と医事相談を行う「明るいくらしの会」発足
1976年 オストメイトの社会復帰支援のための情報誌「明るいくらしの会ニュース」を創刊
1983年 オストメイト同士の交流の場として「オストメイトの集い」を開催 ... (2)
1995年 滲出液を吸収しゲル化するアルギネート創傷被覆材「ソーブサン」を発売
オストメイトのQOL向上を目指した医療関係者との情報交換の場「ストーマリハビリテーション・フォーラム」を開催
1997年 医療関係者向けの学術情報誌「アルメディア」を創刊 ... (3)
1999年 急性創傷に適したハイドロコロイド創傷被覆材「カラヤヘッシブ」を発売
2005年 皮膚への処置に保湿をプラスしたスキンケア用品「リモイス」を発売
2008年 新次元の皮膚保護剤を使ったストーマ装具「セルケア」を発売
2010年 シリコーン粘着技術を用いた創傷用シリコーンゲルドレッシング「エスアイエイド」を発売
2011年 日本創傷・オストミー・失禁管理学会に「アルケア技術・研究助成」を創設 ... (4)
2012年 抗菌性ハイドロコロイド創傷被覆材「バイオヘッシブAg」を発売
オストメイトのための商品開発、社会復帰を支援する情報・サービス
(1)国産初のストーマ装具を開発
かつて人工肛門を造設されたオストメイトの方は、おわん型の容器をベルトで固定し便を収集していました。もれや臭い、皮膚のただれに悩まされ、不自由な日常生活を強いられていたのです。このようなつらい現状を国立がんセンターから伝えられ、アルケアは1965年に国産初の人工肛門用装具「ラパック」を開発しました。
(2)オストメイト同士がつながる交流の場「オストメイトの集い」
他のオストメイトと話したい、情報交換がしたいオストメイトの交流の場として、1983年に「オストメイトの集い」を開始し、現在、32回を重ねています。オストメイトによる体験談発表や医療関係者のストーマケアに関する講演、ストーマ装具の製造工場見学など、交流の場として日常生活の不安の解消や楽しみを創出しています。
学術活動への支援
(3) 医療関係者向け季刊情報誌「アルメディア」
「アルメディア」は、医療のさまざまな場面でケアに携わる方々が情報発信・情報交換する場として、1997年に創刊した医療関係者向けの季刊情報誌です。2021年6月号(Vol.25 No.2通巻 110号)は、「これからのWOCケア:特定行為が拓くWOCNの未来」を特集します。日本創傷・オストミー・失禁管理学会 新旧理事長 南 由起子 先生 × 田中 秀子 先生の対談のほか、特定行為を行う皮膚・排泄ケア認定看護師/特定行為研修修了が、病院や在宅の場などで行っている実践から、未来像を探る企画となっています。
アルケア医療関係者向け会員サイトにご登録いただいた医療従事者の方は、過去の「アルメディア」の閲覧ができます。ご希望の方には発行時に冊子をお送りしています。
アルケア医療関係者向け会員サイト※:https://www.alcare.co.jp/medical/member/
(4)「アルケア技術・研究助成」
アルケアは、2011年から一般社団法人 日本創傷・オストミー・失禁管理学会に対して「アルケア技術・研究助成」を設け、ケアの向上と発展を推進するため研究助成を行っています。会員が応募した研究に対して、研究内容や将来性を考慮し、学会にて助成採択者を決定しています。
https://www.alcare.co.jp/company/csr/encouragement2/
日本創傷・オストミー・失禁管理学会(Japanese Society of Wound, Ostomy & Continence Management)について
日本創傷・オストミー・失禁管理学会(理事長:田中 秀子 先生)は、アメリカの Enterostomal Therapist(ストーマ療法士)の資格を取得し帰国した7名の医師と看護師が1981年に創設した日本ET協会を前身とする学会です。2006年に日本ET/WOC協会へ改名し、2011年に一般社団法人 日本創傷・オストミー・失禁管理学会が設立されました。創傷(きず)のケア、ストーマ(人工肛門・人工膀胱)のケア、失禁(尿や便の漏れ)のケアに関する知識や技術を高める取り組みをしています。
- 学会について : https://jwocm.org/about/
- 学会の歴史 : https://jwocm.org/about/history/
皮膚・排泄ケア認定看護師
1986年に聖路加国際病院ETスクールクリーブランドクリック分校が開校され、日本におけるET教育が始まりました。1996年に日本看護協会WOC看護認定看護師教育課程が開講し、WOC看護認定看護師は、一般の方にも分かりやすいよう、2007年に「皮膚・排泄ケア認定看護師(Certified Nurse in Wound, Ostomy and Continence Nursing)」へ名称変更し、創傷・オストミー・失禁分野の専門職として認知されるようになりました。
https://jwocm.org/public/nurse/
認定看護師 : 21分野があり、熟練した看護技術と知識を用いて水準の高い看護実践ができる看護師
皮膚・排泄ケア認定看護師(WOC NURSE:ウォックナース)は、2020年12月現在、2,581名が全国で活動されています
https://nintei.nurse.or.jp/nursing/wp-content/uploads/2021/01/02cn_wn202012.pdf
アルケア株式会社 -つなぐ手あて、ひらくケア。-
アルケアは、予防から社会復帰にいたるまで、ケアをプロセス視点で捉え、整形外科領域、褥瘡・創傷領域、ストーマ領域、看護領域の4つの専門領域で事業を展開しています。
創傷・褥瘡領域では、周術期から退院後および日常生活まで、静脈還流をサポートする弾性ストッキング、術中・術後における早期回復と処置の効率化を目指したドレッシング材やパウチドレナージの提供、創傷管理におけるニーズに対応したシリコーン粘着技術など、独自の技術を採用してきました。患者さんにとって継続性のある適切なケアを行うために、予防・治療・後療法に必要な商品のラインアップとともに、急性期と地域をシームレスにつなぐ、多職種連携の課題に向き合っています。
ストーマ領域では、1965年に国産初の粘着式ストーマ装具「ラパック」を開発して以来、日本におけるストーマ装具のパイオニアメーカーとして、医学と工学の融合から独自の技術開発、商品開発を行ってまいりました。また、人工肛門・人工膀胱を造設されたオストメイトの方の精神的サポート・心のケアといったカスタマーサービスを長期にわたって行っています。
看護領域においては、看護師の皆さまが目指す看護を実現し、「ゆとりと安心」を一緒につくるため、商品やサービスを通じた業務の標準化や省力化、教育支援をテーマに取り組んでいます。1967年に粘着性弾力包帯〈エラテックス〉を発売以来、ディバイス管理の専用品化やダメージを受けやすい皮膚へのスキンケアにも注力し、安全対策や感染対策の視点に基づき、看護の現場の声にお応えしていきます。