オストメイト対応トイレとは?
オストメイトの方にとって、外出時のトイレは重要な問題。オストメイト対応トイレは外出先でも安心して利用できるようにさまざまな工夫がされています。
通常のトイレでは排泄物の処理を中腰で行わなければなりませんが、オストメイト対応トイレでは汚物を流す洗浄台が腰の位置に設置されているため、立ったまま楽に処理できます。また、温水の出るシャワーヘッドや石鹸が設置されているので、装具交換や漏れなどで外したストーマ装具や腹部をキレイに洗い流すこともできます。
作業しやすいように、洗浄台の近くには物置台や手荷物用フックも設置されています。鏡は腹部が映る高さにあり、ストーマ装具の装着状況を確認できます。使用済み装具を廃棄する汚物入れも設置されています。着替えのための着替え台があるところもあります。
どこにあるの?
外出する前にオストメイト対応トイレの設置場所を把握しておけば、万一のときも安心。オストメイト対応トイレは、主に以下のような場所に設置されています。
公共の交通機関の施設構内
鉄道、空港、道の駅、高速道路パーキングエリア内など
社会福祉施設
老人福祉施設、障害者支援施設、保護施設など
官公庁施設
区役所、市役所など
商業施設
デパート、百貨店、ショッピングセンター、ショッピングモールなど
美術館や図書館など
オストメイトマークとは?
外見上は身体障害者であることが判別しにくいオストメイトの方が身障者トイレや多機能トイレに入りやすくするため、トイレの入り口にオストメイトマークが表示されています。このマークは国土交通省でデザインされたものです。
(発行:2020年6月)