
外見上は身体障害者であると判別しにくいオストメイトの方がバリアフリートイレに入りやすいように、トイレの入り口にオストメイトマークが表示されていることがあります。
オストメイト対応トイレには外出先でも安心して利用できるさまざまな工夫がありますので、ぜひ活用してみましょう。
オストメイト対応トイレの主な設備
オストメイト対応トイレには、温水シャワー、汚物流し台、汚物入れなどの設備があり、広いスペースが確保されています。 通常の排泄物処理はもちろん、トラブル発生時の装具交換や腹部洗浄を行うことができます。

カウンター
ストーマ装具や必要物品などを置いておけるスペースです。
汚物流し台
水温調節機能付きのシャワーや水せっけん容器などがついています。 装具交換時に汚れた皮膚を洗ったり、使用済み装具を廃棄する前に袋の中の排泄物を流したりするために使用します。
フック
手荷物やポーチなどがかけられます。
汚物入れ
排泄物を流した後のストーマ装具などを廃棄できます。
収納式着替え台
着替えのときの足台として使用します。
化粧鏡
新しい装具を装着する際にストーマ周辺の腹部を映します。
※ここで紹介しているのはあくまで一例です。設備の条件などにより、仕様が異なる場合があります。
オストメイト対応トイレの使用方法
オストメイト対応トイレは、立ったままでも使用できるため装具交換が楽に行えます。
ここでは、一般的なオストメイト対応トイレを例にとって使用方法を説明します。
1 必要物品を準備します
外出先のトイレで装具交換をする場合は、最初に必要なものを手の届くところに置いておきます。折りたたんだトイレットペーパーを3つほど用意しておくと便利です。
2 ストーマ装具を交換します
装具を交換し、使用済み装具の中の排泄物を汚物流し台で流します。
使用済みの装具は、折りたたんでゴミ袋に入れて密封し、汚物入れに廃棄します。
汚物入れがない場合は、防臭性のあるゴミ袋に入れて手荷物として持ち帰ります。
オストメイト対応トイレにはこんなタイプもあります。
便座に直接水洗ノズルが設置されているタイプもあります。


オストメイト対応トイレの主な設置場所
- 公共の交通機関の施設構内(鉄道、空港、高速道路パーキングエリア、道の駅など)
- 商業施設(ショッピングセンター、ショッピングモール、デパート、百貨店など)
- 官公庁施設(市役所、区役所など)
- 美術館、図書館など
- 社会福祉施設(老人福祉施設、障害者支援施設、保護施設など)
オストメイト対応トイレの探し方
オストメイト対応トイレの場所を把握したいときに便利なアプリやサイトをご紹介します。
