体力が回復すれば、国内外を問わず旅行に行くことができます。環境や食生活の変化などにより体調を崩すこともありますので、旅行の際は予備の装具を多めに用意しましょう。
車に乗る場合
シートベルトがストーマに当たらないように位置をずらしましょう。カー用品店やネットなどで購入できるシートベルトストッパーを活用しても良いでしょう。
また、装具を車の中など高温多湿になる場所に保管すると、面板の粘着力が弱くなり、剥がれの原因になるので気をつけましょう。
飛行機に乗る場合
飛行機に乗ると、気圧の変化でストーマ袋が上昇時に膨らみ、下降時にしぼむことがあります。そのため、上空で袋内の空気を抜くときは、下降時に備えて少し空気を残しておくと良いでしょう。
二品系(ツーピース)装具の場合は、トイレでストーマ袋を一時的に外すことでガス抜き(ウロストミーの方は空気を抜くこと)ができます。単品型(ワンピース)装具の場合は、消化管ストーマの方はガス抜きフィルター付きの装具を選び、トイレで排出口からガス抜きをすると良いでしょう。なお尿路ストーマの方はトイレで排出口から空気を抜くと良いでしょう。
また、交換用の装具はスーツケースだけでなく、機内持ち込み用バッグにも入れておきましょう。
乗り物での装具交換の際には
電車や飛行機に乗る場合は、装具交換に必要な物品を1回分ずつ用意し、すぐ取り出せるようにしておくと便利です。
また、トイレが狭いため、衣服を汚さないように洗濯ばさみでとめておくと良いでしょう。