見どころの多い京都の中でも、今回は有名な寺社が集まる東山方面を巡ります。
最初に向かうのは「平安神宮」。平安遷都1100年を記念して明治28(1895)年に創建されました。大きな朱色の大鳥居に迎えられて境内に入ると、平安京の正庁「朝堂院」が約8分の5の規模で再現されています。朱塗りの艶やかな社殿では、大河ドラマ『光る君へ』の撮影も行われました。社殿を取り囲む神苑(池泉回遊式庭園)では、春は桜、夏は花菖蒲、秋は紅葉が目を楽しませてくれます。
続いて、鎌倉時代に創建された「南禅寺」へ。中門を入ると目を引くのは、高さ22mにも及ぶ三門です。歌舞伎の『楼門五三桐』で石川五右衛門が「絶景かな、絶景かな」と大見得を切る場面で知られ、楼上からは西に京都の街並みが、東に南禅寺の伽藍が望めます。周辺には豆腐料理を味わえる店が何軒かあり、名水で仕込んだなめらかな京豆腐は絶品です。
浄土宗の総本山「知恩院」では、広々とした境内に国宝の三門や御影堂、重要文化財の勢至堂や大鐘楼などが建ち並んでいます。四季折々の風情が感じられる方丈庭園も見事です。隣接する「円山公園」は京都市内で最古の公園で、人々の憩いの場所となっています。
その向かい、四条通の東端に鎮座する「八坂神社」は、厄除け、縁結び、商売繁昌などの御利益があるといわれています。本殿と拝殿の建物は一つの大屋根で覆われた独自の建築様式で、国宝にも指定されています。
東山周辺のランドマーク「法観寺」の五重塔(八坂の塔)は京都最古の塔といわれ、現在の高さ約46mの塔は永享12(1440)年に再建されました。「八坂庚申堂(金剛寺)」では、願い事が書かれた色とりどりの「くくり猿」があちこちに吊るされています。
京都最古の禅寺「建仁寺」では、四方向から鑑賞できる「潮音庭」、小泉淳作氏が畳108畳分にも及ぶ天井に描いた水墨画「双龍図」などが見どころです。
祇園周辺には石畳の路地が数多くあり、レトロな喫茶店や京料理店などが点在しています。昼と夜とで異なる街の雰囲気や京都ならではの味覚を楽しめます。
京都市ホームページ
京都市が所管する多機能トイレ一覧
京都市における多機能トイレに関する取り組みとともに多機能トイレの一覧表を提供しています。
https://www.city.kyoto.lg.jp/hokenfukushi/page/0000295630.html
八坂神社(西楼門横公衆トイレ)
2023年末の建て替えで、境内と調和した趣のあるトイレに生まれ変わりました。男女別にバリアフリートイレがあり、どちらにもオストメイト対応の流し台が設置されています。
(取材:2024年6月)