日常生活

災害時の備え

災害は突然やってきます。災害時もできるだけ不自由のない生活を送るために準備をしておきましょう。

  • 10~14日程度の装具やケア用品を非常持ち出し品として用意しておきましょう。
  • 非常持ち出し品の定期点検は年に1~2回行いましょう。その際、新しい装具と交換しましょう。
  • 使用している装具の商品名や種類、いつも装具を購入している販売店名や電話番号、また、かかりつけ病院の主治医名などをメモし、非常持ち出し袋に入れておきましょう。
  • 装具は自宅だけではなく、親戚や友人宅に分散して置かせてもらうと一層安心です。
  • 災害時は水が不足しがちです。自宅に水を備蓄しておき、災害時もこまめに水分摂取をしましょう。水分摂取量が少ないと、脱水症や便秘になりがちです。特に、尿路ストーマの方は尿量が減ると尿路感染を起こしやすくなるため、しっかり水分を摂取しましょう。
  • 災害時は水が不足しがちで、装具交換を行う場所を確保できないことが考えられます。水を使わず拭きとるだけで汚れが落とせる清浄剤(リモイスクレンズなど)を使うとお手入れが簡単です。
  • 装具の預かり事業を行っている自治体もあるので、確認しておくと良いでしょう。

ワンポイント 災害時の備えとして

ストーマケア用品の中には、非常持ち出し袋に入れてもかさばらず、避難先でも衛生的に使用できる個包装タイプもあります。

※潤滑消臭剤は消化管ストーマの方のみ

個包装のはくり剤 個包装の水を使わない洗浄剤 個包装の潤滑消臭剤

ワンポイント 避難所生活では

ストーマを保有していることは、外から見ただけではわかりません。いざというときのために、自分がストーマを保有していることを避難所の責任者に伝えておくと良いでしょう。

ワンポイント セーフティーネット連絡会(OAS)について

セーフティーネット連絡会(OAS)とは、日本国内のストーマ用品メーカーによって結成された団体です。災害発生時などの緊急時にストーマ用品を入手できずに困っているストーマ保有者のために、ストーマ用品を確保し提供することを目的としています。
ただし、提供の対象者には条件があります。また、在庫状況や被害状況によっては希望の装具が提供できないことも十分想定されます。そのため、必ず自分自身で装具やケア用品を用意しておき、いざというときにすぐ持ち出せるようにしておきましょう。

<緊急時ストーマ用品提供対象者の条件>
災害救助法が適用された市区町村内で被災したストーマ保有者のうち、家屋の倒壊などによりストーマ用品の持ち出しや入手が困難なストーマ保有者、ならびに入手が困難な避難所や病院などの施設。

<支援が必要な場合>
普段ストーマ装具を購入している販売店に連絡してください。

非常持ち出し袋チェックリスト

普段使用しているストーマケア用品、および災害時に資源やスペースが少ない中でも活用できる物品など代表的なものを記載しました。
10~14日分のストーマケア用品を備蓄しておきましょう。
また、年に1回は使用期限を確認して、期限が切れそうなものは交換しましょう。

準備推奨品 必要に応じて準備するもの
ストーマ装具 サージカルテープ
ティッシュペーパー 皮膚保護剤
ウェットティッシュ
(ノンアルコールタイプ)
固定用ベルト
防臭性のあるゴミ袋(不透明) 潤滑消臭剤
(※消化管ストーマの方)
はさみ スキンケア用品
水を使わない清浄剤 飲料水
はくり剤 接続バッグ
ビニール手袋 導尿カテーテル
洗濯ばさみ その他必要なアクセサリー
ストーマの情報を書いたメモ
(ヘルプカードなど)
確認日

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