手指の骨折には、キャスティング固定※2がなされることがあります。この処置を行うためには、(1)ギプス包帯を巻く、(2)手の形に合わせて成形し、完全に固まるまで目的の角度に保持する、(3)ギプスが固まったらカッター・はさみで不要な部分を切り取るというプロセスがあり、処置に20~30分程度の時間を要する場合があります。また、患者さんも、ギプスを装着しているときの「水濡れ」「蒸れ」にストレスを感じることがあります。
このたびアルケアは、これらのご不満やお悩みを解決する「フィットキュア・ナックル」を開発、発売いたしました。医療従事者の手間や時間を削減し、患者さんの装着時のストレス低減を図ってまいります。
※2 キャスティング固定:骨折・靭帯損傷などの治療において、患部が動かないよう包帯状の繊維を身体に巻きつけ皮膚の外から固定する方法
「フィットキュア・ナックル」 医師のメリット
(1)処置が簡単・スピーディ
「フィットキュア・ナックル」での処置のプロセスは、手指の形状に合わせてカットされているキャストステーをステーカバーに挿入し、患者さんの手にステーカバーを装着し目的とする角度に固定して成形するだけです。従来のキャスティング固定と比べて省力化を図ることができます。
左がキャストステー、右がステーカバー(画像左)/キャストステーをステーカバーへ入れて装着し成形する(画像中央・右)