創業につながるエピソード。
当時、骨折した患者さんが病院を訪れると
看護師の方が包帯に石膏を塗り込み
「ギプス包帯」を手作りしていました。
しかし、それは数時間もの時間を要する大変な作業。
『看護師さんの、手間と苦労をなくせないか』
『患者さんが、少しでも早く治療が受けられるように』
そんな想いから、私たちは
国産初の「スピードギプス」を生み出しました。
いまベストケアを追究している私たちの
すべての原点は、ここにあります。
『ガーゼを使うと嫌がる患者さんが多いんだよね』
かつて、医療関係者の方々から
よくそんな相談をいただいていました。
ガーゼが傷に引っ付いてしまい、
剥がす時に患者さんが痛い思いをされるとのこと。
そのため、ガーゼを交換する時にいつも気を遣い、
医師や看護師の方のストレスにもなっている。
そんなお困りごとを何とか解決したいと
アルケアが新たに開発したのが、
従来のガーゼの概念を変えた商品でした。
『もれやにおいが不安なので、
あまり外出したくないんです』
オストメイトの方々のそうした声を、よく耳にします。
オストメイトとは、
病気や事故などで消化管や尿管を切除し、
排せつのためのストーマ(人工肛門・人工膀胱)を
造設した方々のこと。
アルケアは、このストーマ装具で国内屈指のメーカーです。 しかし、ストーマ装具を開発し、提供するだけでは、
本当の意味で、オストメイトの方々の
不安を解消することはできない。
そんな想いから、アルケアは
新たな取り組みを繰り広げています。
アルケアの社員たちは、
医療の現場に向き合うなかで気がつきました。
「多くの看護師さんが、カテーテルや
チューブ固定に苦労されている」と。
カテーテルとは、
治療時の薬液注入や体液排出に用いる細管。
そのカテーテルを患者さんの身体に固定する際には、
看護師さんが医療用テープを一枚一枚
決まった形にカットし、貼り付けなければならず、
たいへん手間がかかっていたのです。
さらに、カテーテルを固定するには、
スキルも必要なので、経験の浅い看護師さんは
一層苦労されている。
そんな看護師さんの悩みを、
アルケアのカテーテル固定補助テープが解決しました。