INTERVIEW 05
アルケアのものづくりは
「無から有」だ。その強烈な
メッセージに惹かれて入社を決意。
S. S.
生産技術/2006年入社(新卒)
工学部機械システム工学科卒。大学時代は機械工学から医療にアプローチしたいと、リハビリのための歩行補助装置を研究。アルケアに入社後は、生産技術部の工程設計課に配属となり、新商品の量産確立を14年間担当。2020年、生産工程の革新を担う技術開発課に異動し、現在はマネージャーを務めている。
なぜ、アルケアに?
ものづくりの姿勢が他社と違っていた。
人事担当者の熱意にも惹かれた。
就職活動では、当初から医療業界を志望していました。これから本格的な高齢社会が訪れて、医療がますます重要になる。その医療に関わることで、社会に貢献できる仕事がしたいと思っていたのです。なかでも、自分の専攻である機械システム工学の知識を活かせるのは「生産技術」だと考え、自社で工場を構えてものづくりをしている医療関連メーカーを中心に就職活動を行いました。
アルケアのことは、正直、就職活動を始めるまで知りませんでした。就職サイトで見つけた候補の一社としてエントリーしたのですが、実際に面接を受けてみると、「アルケアのものづくりは『無から有』をモットーにしている」という話をうかがい、『無から有』というパワーワードがとても刺さったのです。学生だった私は、『何もないところから、どうやって新しいものを生み出すのだろう?』とまだ具体的にイメージできなかったのですが、そのメッセージがあまりに強烈で、アルケアなら面白いものづくりに挑戦できそうだと強く惹かれました。
また、私は地方の大学に通っていたのですが、内定をいただいた後、当時の人事採用担当の方がわざわざ地元まで足を運んでくださり、「ぜひ一緒に働きたい」という熱い言葉を直にいただきました。その時は感激しましたし、人に対して強い想いのある会社だと感じたことも入社の決め手になりました。
どんな仕事をしているのですか?
新商品の量産立ち上げを長らく経験。
大きな裁量を持ち、自分で企画できる醍醐味。
入社後は希望通り、生産技術部に配属となり、新商品の量産立ち上げを担当することになりました。アルケアが手がける4つの事業領域すべてをカバーし、次々と開発される新商品をQCD(品質・コスト・納期)を満たして量産する方法を立案実行していくことがミッション。アルケアでは生産技術者が新商品の設計段階から関わり、量産時を見据えて「こうした構造の方が量産に優位になる」と提案していきます。新商品の開発プロジェクトがスタートすると、研究所にもたびたび赴いて議論に参加。まさに一緒に新商品をつくり上げている感覚です。
また、量産するにあたって、たとえば新しい加工技術が必要だと判断すれば、そのための設備の導入も自分で起案し、上層部の承認を得て実行に移していきます。億単位の設備投資を企画して主導することもあり、個人に委ねられる裁量はとても大きい。私も若いうちからそうした仕事を経験してきました。その分、責任も重いのですが、ものづくりのすべてに自分の考えを反映できるので、量産を立ち上げた時の達成感はとても大きく、どの新商品も「これは私が世の中に送り出した」と思い入れを持てる。それはアルケアの生産技術ならではの醍醐味だと思います。
私はこの新商品の量産の立ち上げ業務に14年間携わり、15年目からは既存の生産ラインを革新していく役割を担うことに。とてもチャレンジしがいのある仕事で、以前と同じように大きなやりがいを感じています。
何のために仕事をしているのですか?
これからアルケアの生産現場を
革新していく。
それが、医療への貢献に
つながっていく。
私は日々向き合っているのは工場の生産ラインですが、その先にはユーザーである医療関係者、そして患者さんがいらっしゃいます。私たち生産技術者が知恵を絞ることで、そうした方々に貢献できる新商品をいち早くお届けできる。そこに私は自分の仕事の意義を感じています。
アルケアでは、生産技術者もエンドユーザーである患者さんと直に接する機会があります。たとえば、アルケア製のストーマ装具を利用されている、人工肛門、人工膀胱を増設されたオストメイトのみなさんとの会合が定期的に開催され、工場見学も実施しています。その場に同席し、オストメイトの方々から感謝の声をいただくと、モチベーションが大いに上がります。
そうしたユーザーの方々からの期待にもっとお応えしていくためには、アルケアのものづくりをさらに進化させていかなければなりません。それをリードする部署をいま私は率いていますが、まだまだアルケアの生産現場は、自動化や省力化を含めて革新の余地が大いに残されています。現状の工場内のサプライチェーンをゼロベースから見直し、先進技術も導入して最適な形に再構築していく方針。まさにアルケアの生産のあり方そのものを、自分が企画して変革できる。こんなチャンスはなかなか手に入るものではありませんし、これを成し遂げて、アルケアならではの高品質な商品を広く社会に提供できる体制を築くことが、医療への貢献につながっていくのだと思っています。
今とこれから
自ら先進技術を習得し、
メンバーを育て、
「無から有」を成し遂げていきたい。
「医療に貢献できる仕事がしたい」と入社してすでに15年以上経ちますが、非常に密度の濃い経験を重ねてそれを実感しています。アルケアは若いうちから責任ある仕事を任せてくれる風土があり、私も入社1年目から新しいストーマ装具の量産立ち上げを先輩方のサポートを得ながら成し遂げました。早くから生産技術の面白さを味わうことができ、仕事への意欲がいっそう高まって、その後の私の成長につながったように思います。就職活動の面接で私が衝撃を受けた「無から有」も、徐々に実践できていると感じています。今、私が取り組んでいる生産工程の革新はまさにそう。自ら進んでIoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)、ロボティクスなどの先進技術をキャッチアップし、これらも駆使しながらまったく新しいものづくりのあり方を追究しています。マネージャーのポジションに就いた今、若いメンバーを育てながら、ともにこの難題に挑戦していきたいと思っています。