大分県の別府市は、「山は富士、海は瀬戸内、湯は別府」というキャッチフレーズで全国的に知られている日本有数の温泉地の一つです。高崎山や由布岳といった山々と別府湾に育まれた自然豊かな土地に湧き出る源泉数は2,300近く、総湧出量は毎分8万7千リットルを超えるなど日本一を誇り、総称で別府八湯と呼ばれる代表的な8つの温泉が市内に点在しています。
「NPO法人自立支援センターおおいた」では、「別府・大分バリアフリーツアーセンター」※ や「ぱらべっぷ」などのWEBサイトや情報誌を運営しています。別府の観光情報やバリアフリー情報を細やかに発信しているので、事前にチェックすると良いでしょう。
※別府・大分バリアフリーツアーセンター
サイト内で飲食・観光・宿泊・温泉など目的別の情報が得られます。オストメイト対応トイレの場所なども探せて便利。電話やメールで旅行に関する相談にも乗ってもらえます。
https://barifuri-oita.com/
電話:090-6633-4882
メール:info@barifuri-oita.com
定休日:日曜日
別府観光のハイライトは、別府温泉めぐり。昭和3年に全国初の女性バスガイドを採用して話題となり現在も続く人気のツアーです。湯の成分が光と反応して蒼く見える「海地獄」をはじめ、7つの特徴ある温泉をめぐり、湧き出る温泉の迫力や美しさが満喫できます。4つの温泉には、足の疲れを癒しながら休憩できる足湯もあります。
今でも湯治場の雰囲気を残す鉄輪温泉(かんなわおんせん)では100℃近くの蒸気が噴き出す窯の中に食材を入れ、蓋をして調理する蒸し料理が有名。油などを使わないためヘルシーで、食材そのものの味が楽しめます。
各旅館や民家の源泉から立ち昇る湯けむりを眺められる「湯けむり展望台」は鉄輪温泉(かんなわおんせん)の絶景スポット。夜間のライトアップされた湯けむりもまた幻想的です。
鉄輪温泉(かんなわおんせん)からさらに山の上、別府八湯の中で最も高い位置にある明礬温泉(みょうばんおんせん)は、白濁した硫黄泉が湧く地域。貸切りで利用できる家族風呂を備えた宿も多いので、気兼ねなく入浴できます。ここでは、ほのかに温泉の味が染み込んだ蒸しプリンも味わえます
明礬温泉(みょうばんおんせん)から4㎞ほどの高台にある「十文字原高原(じゅうもんじばるこうげん)」は、標高約500m。別府市街地をはじめ、国東半島(くにさきはんとう)や四国まで眺めることができ、大分県一を誇る夜景が見られる場所として知られています。
別府で味わいたい郷土料理の一つが、とり天です。唐揚げとは違う、ふんわりとした衣が特徴で、その発祥のお店はいつも賑わっています。
だんご汁は、小麦粉で作った平たい麺状のものを根菜などとともに味噌仕立てにした料理です。
別府市内には共同浴場も多く、気軽に良質な湯を楽しむことができます。改装されてバリアフリーに対応し、多目的トイレを備えた共同浴場も増えています。
(発行:2021年6月)